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「国立民族学博物館所蔵木製品標本資料にもとづく森林資源利用史の研究―桶と樽に着目して」共同研究会

「国立民族学博物館所蔵木製品標本資料にもとづく森林資源利用史の研究―桶と樽に着目して」(代表 落合雪野(立命館大学教授))共同研究会

趣 旨  本研究の目的は、国立民族学博物館に所蔵の木材製標本資料を対象に、その素材の樹種を非破壊分析によって同定すること、さらにその成果をもとに、木材供給地の森林におこった歴史的イベントについて考察することにある。
民博所蔵の標本資料には、木材で作られた多種多様なモノが存在する。しかしながら、その素材である樹木の種(樹種)に関する情報はきわめて少ない。そこで本研究では、民博所蔵の木材製標本資料のうち、おもに日本列島各地で収集された桶と樽を対象に、①標本資料の熟覧と分析、②製造や利用の歴史的経緯と現状の把握、③森林生態と森林資源の活用のあり方に関する検討をおこなう。このようなアプローチを相互に関連づけることにより、非破壊分析により標本資料の樹種同定の手法を開発するとともに、木材がモノとしての機能や用途を備えて適材適所に活用されるプロセスの特質を把握し、循環型社会における人と森林の関係のサステナビリティを展望する。
このたび、12月14日から15日の研究会において、「非破壊分析による桶樽資料の樹種同定の可能性」、「酒造会社における木桶を利用した醸造事例」、「ベトナム、フーコック島における木桶を用いた魚醤づくり」に関する研究発表が行われる。これらの発表テーマは、日本の民具研究の分野において最新の研究成果の報告になるとともに、地域文化研究における物質文化研究において関心の高いテーマ設定となっている。そこで、本共同研究会を公開し、日本民具学会が共催団体として参加し、西日本研究例会として会員の参加に呼びかけ、本テーマに関心のある研究者との新たな研究の展開を考える「場」とすることを目的とする。
 
主 催 国立民族学博物館
共 催 日本民具学会
日 時 2024年12月14日から15日
会 場 国立民族学博物館 第5セミナー室
参加形態:会場・オンライン(ハイブリッド形式)
※会場参加:一般参加者事前予約先着50名
※オンライン配信:一般参加者事前予約先着60名
 
プログラム】
12月14日(土)
13:30~15:00 日髙真吾・河村友佳子・橋本沙知(国立民族学博物館)、
和髙智美(合同会社文化創造工芸)、杉山淳司(京都大学大学院農学研究科)
「比較用樹木サンプルデータベースの作成の試み」
15:30~17:00 相馬佳暁(新政酒造株式会社)
「新政酒造の木桶に関する取り組みについて(仮)」

12月15日(日)
10:30~12:00 上芝雄史・豊岡麻由子(藤井製桶所)、落合雪野(龍谷大学農学部)
「魚醤づくりと木桶–ベトナム、フーコック島調査報告」

申し込み方法
以下、事項を記入し、bunkazai★minpaku.ac.jp 宛に申し込みをすること
(★は@に変更のうえ、メールの宛先にいれること)
①件名に「桶樽研」と記入すること。
②本文に氏名及び連絡用メールアドレスを記入すること。
③参加形態としてオンラインか会場参加を記入すること。




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