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第167回日本民具学会研究会 シンポジウム「コレクションの系譜学」

日 時 2025年3月30日(日) 13:20~16:25
会 場 国立民族学博物館第5セミナー室
参 加 形 態 会場・オンライン(ハイブリッド形式)
主 催 国立民族学博物館
共 催 日本民具学会
 国立歴史民俗博物館「フィールドサイエンスの再統合と地域文化の創発」
 
みんぱく創設50周年記念特別展
「民具のミカタ博覧会―見つけて、みつめて、知恵の素」
関連シンポジウム「コレクションの系譜学」

 
趣 旨
民具は、日常生活で必要なものとしてつくられ、使われてきた暮らしの造形であり、身近な素材を活かす知識や技、人びとが育んできた自然観や世界観にふれることができる。また、民具は、研究者が旅をし、さまざまな地域の生活文化と出会いながら収集され、博物館のコレクションへと発展する。
本特別展では、一九七〇年大阪万国博覧会(EXPO′70)のために世界各国で収集された世界の民具と、その同時代に日本文化の多様性に目を向けて、全国規模で収集された武蔵野美術大学所蔵の日本の民具から、選りすぐりの民具を紹介する。数多くの切り口から、世界と日本の民具の魅力を「見つけて」、ひとつひとつ「みつめて」、そこに「知恵の素」を探っていく。
本シンポジウムは、上記特別展の関連シンポジウムとして開催する。EXPO′70を象徴する「太陽の塔」の地下には、人類の原点として、世界の民族資料約2,500点が展示された。これらの民族資料を収集したのが、「日本万国博覧会世界民族資料調査収集団」(EXPO’70 Ethnological Mission)、通称「EEM」である。そして、これらの資料は、EXPO’70が閉幕すると、国立民族学博物館に寄託(その後寄贈)され、基幹コレクションのひとつとなった。また、武蔵野美術大学では、宮本常一が中心となった武蔵野美術大学生活文化研究会による収集がおこなわれ、さらに近畿日本ツーリスト日本観光文化研究所が「民族文化博物館」の設立を目指して収集した民具が、武蔵野美術大学民俗資料室に寄贈され、ムサビコレクションともいえるコレクションが形成された。なお、国立民族学博物館、武蔵野美術大学民俗資料室は、いずれも民具学を提唱した渋沢敬三が主催した「アチックミューゼアム」の系譜を引き継ぐものであり、国立民族学博物館には、アチックミューゼアムの収集資料が、基幹コレクションの一つとして移管されている。
こうした民具のコレクションが形成されるなかで、新たな動向として、奥能登国際芸術祭の活動の一環として、「大蔵ざらえプロジェクト」が展開している。本プロジェクトは、能登半島の先端に位置し、豊かな里山里海に囲まれた珠洲市において、各家の蔵に代々残されてきた民具をはじめとした、「地域の宝」を収集、整理するものである。そして、収集した民具を専門家が調査し、アーティストが作品へと活用することで、モノを主役とした劇場型民俗ミュージアム「スズ・シアター・ミュージアム」と収蔵展示を採用したその「分館」において展示され、地域に眠っていた民具の再価値化を図ることに成功した。
本シンポジウムでは、こうした民具の巨大コレクション形成の活動を概観する。そして、コレクションの発展的な活用等について議論を深める。
 
【プログラム】
13:20~13:25 開会あいさつ及び趣旨説明 
  日髙真吾(国立民族学博物館)
13:25~13:55 EEMコレクションの概要について(仮) 
  日髙真吾(国立民族学博物館)
13:55~14:25 ムサビコレクションについて(仮)
  加藤幸治(武蔵野美術大学)
14:25~14:55 奥能登国際芸術祭における「大蔵ざらえプロジェクト」について(仮)
  川村清志(国立歴史民俗博物館)
14:55~15:10 休憩
15:10~15:20 コメント
  西まどか(編集者)
15:20~16:20 パネルディスカッション「コレクションの系譜学」
  コーディネーター 神野善治(日本民具学会会長・武蔵野美術大学名誉教授)
  パネラー  日髙真吾、加藤幸治、川村清志
16:20 ~16:25 閉会あいさつ
  神野善治(日本民具学会会長・武蔵野美術大学名誉教授)
【申し込み方法】
以下、事項を記入し、bunkazai★minpaku.ac.jp 宛にお申し込みください。
(★は@に変更のうえ、メールの宛先に入力してください。)
①件名に「コレクションの系譜学」と記入してください。
②本文に氏名及び連絡用メールアドレスを記入してください。
③参加形態としてオンラインか会場参加を記入してください。

 

 

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