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公開シンポジウム「いま改めて民俗文化財を考える―災害の問題、廃棄の問題―」

【公開シンポジウム】
「いま改めて民俗文化財を考える―災害の問題、廃棄の問題―」のご案内

趣 旨
 文化財保護法において、民俗文化財は、「衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術及びこれらに用いられる衣服、器具、家屋その他の物件で我が国民の生活の推移の理解のため欠くことのできないもの」として定義されている。そして、「国民の生活の推移の理解のため」という観点から民俗文化財は、広く「同様、同等」の資料を数多く収集する必要があり、加えて生活全般に関わるあらゆるものが対象となる。また、「生活の推移の理解」に欠かせない民俗文化財は、災害で地域そのものが存続の危機にさらされた際、地域復興に欠かせない「地域のアイデンティティ」としての役割を担い、いわゆる文化財等レスキュー事業において、被災地からもっとも救援要請の多い文化財群となる。
一方、災害時においては、復旧の過程で個人宅において保管・継承されてきた民俗文化財は、やむを得ず廃棄されることが多い。また、文化財等レスキュー事業において救出されたとしても、結果的に地域の文化財行政等において、保管・継承のめどがつかず、廃棄されてしまう危険性を持ち合わせている。加えて、その性質上、博物館において、「同様、同等」のものが数多く収集されたとしても、その文化的な価値が正当に評価されず、収蔵スペースがないという理由から廃棄の議論がおこなわれる事態が生じている。
こうした民俗文化財の危機的な課題について、本シンポジウムでは、博物館施設等における民俗文化財の廃棄をめぐる問題、あるいは災害における民俗文化財をはじめとする地域の文化財の継承の在り方について議論を深める。
主 催 国立民族学博物館、近畿民俗学会 近畿民具学会
協 力 日本民具学会、文化財防災センター
日 時 2025年(令和7)1月26日(日曜)12時30分~16時30分
会 場 国立民族学博物館 第5セミナー室
参加形態:会場・オンライン(ハイブリッド形式)
※会場参加:一般参加者事前予約先着30名
※オンライン配信:一般参加者事前予約先着70名
        
参加の申し込みについて
・参加の申し込みについては、件名に1月26日シンポ会場参加、もしくは、1月26日シンポオンライン参加を記入いただき、下記メールアドレスに、お名前、所属学会を記載の上、送信ください。
・申込締め切りは、2025年1月24日(金)とさせていただきます。
・申し込みメールを確認後、参加証明書のメールを返信いたしますので、当日はそちら持参いただき、万博公園入口にてご提示いただくと、無料で公演を通行できます。また、国立民族学博物館の展示場入り口で提示いただくと、無料で観覧いただけます。
・申し込み用メールアドレス
 bunkazai★minpaku.ac.jp
 ※★は@に変更してください。(申込締め切り日:2025年1月24日(金))
(注)受付メールが迷惑メールに振り分けられる事がございますので、ご注意ください。               
【プログラム】
12時30分~12時35分 開会あいさつ 吉田憲司(国立民族学博物館長)
12時35分~12時40分 趣旨解説 日髙真吾(国立民族学博物館)
12時40分~13時20分 基調講演①「民具の廃棄問題を考える」(仮)
  神野善治(日本民具学会会長)
13時20分~14時00分 基調講演②「令和6年能登半島地震における文化財等レスキュー事業の活動と課題」
  小谷竜介(文化財防災センター 文化財防災統括リーダー)
14時00分~14時25分 基調報告①「民俗資料を収集・研究する意義について」(仮)
  伊藤廣之(近畿民俗学会会長)
14時25分~14時50分 基調報告②「奈良県立民俗博物館の50年-都市公園法と博物館/収集と研究・展示」
  森本仙介(近畿民具学会)
14時50分~15時15分 基調報告③「令和6年能登半島地震における国立民族学博物館の支援活動について」
  日髙真吾(国立民族学博物館)
15時15分~15時25分 休憩
15時25分~16時35分 パネルディスカッション(登壇者5人)             コーディネイター 岩﨑竹彦(近畿民俗学会/近畿民具学会)
16時35分      閉会のあいさつ 伊達仁美(近畿民具学会会長)
        
【実行委員会】
実行委員長 
日髙真吾(国立民族学博物館)
副実行委員長
伊藤廣之氏(近畿民俗学会会長)、伊達仁美(近畿民具学会会長)
実行委員
岩崎竹彦(近畿民俗学会/近畿民具学会)
河村友佳子(国立民族学博物館)
小谷竜介(文化財防災センター)
鹿谷 勲(近畿民俗学会)
武知邦博(近畿民具学会)
高科真紀(国立民族学博物館)
橋本沙知(国立民族学博物館)
八代陽子(国立民族学博物館)
和髙智美(合同会社文化創造巧芸)
        


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